第249章 屋台で食べる

「もちろん」

黒木蓮はゆっくりとブレーキを踏み、車を路肩に寄せた。

「この先は大学街だから、美味しい屋台がたくさんあるんだ……」

黒木蓮は傘を開くと、白石凛を車道から遠い内側に立たせた。

「大学近くの屋台なんて久しぶり。なんだか懐かしいわ」

白石凛は心なしか興奮しているように見えた。

「食べ足りなかったんだろう」

飾らない彼女の姿を見て、黒木蓮は思わず笑みをこぼす。

「どうして分かったの?」

白石凛は驚いたように黒木蓮を見上げた。

黒木蓮は口元を微かに緩める。

「普段、家ではワンタンを一杯丸ごと平らげる君が、今日は松の実を数粒食べただけだ。それで腹が満たされるわけがない...

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