第259章 誰かが失敗するぞ

西園寺静が勤務する病院の近くにあるショッピングモール。

白石凛は上機嫌で店を回っていたが、隣を歩くアンナはどこか上の空だった。

「今日のアンナ、なんだか変よ?」

白石凛は可笑しそうにアンナの顔を覗き込んだ。もちろん、彼女がなぜ心ここにあらずなのか、その理由はとっくに分かっている。

そもそも今日、わざわざ病院の近くで買い物をすることを選んだのも、アンナの反応を楽しむための白石凛の悪戯心からだった。

「そう? 昨日の夜、あまり眠れなかったからかも」

アンナは苦し紛れの言い訳を口にする。

「へえ。てっきり、誰かさんにバッタリ会っちゃうのが怖くて、落ち着かないのかと思ったわ」

白石凛...

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