第260章 許してくれ、何でもするから

「気に入ってくれたか?」

黒木蓮は白石凛の輝く瞳を見つめ、さらに何かを言いかけたが、それを遮るように凛の携帯電話が鳴り響いた。

「ごめんなさい、ちょっと電話に」

白石凛は申し訳なさそうに携帯電話を軽く振ってみせた。

画面には登録のない番号が表示されている。発信元は、帝都。

「はい、もしもし」

一瞬の躊躇いの後、彼女は通話ボタンをスライドさせた。

「凛!」

受話器の向こうから聞こえてきたのは、聞き覚えのある、そして凛にとっては恐怖すら覚える声だった。

「誕生日おめでとう、俺だよ!」

西園寺昴の声は支離滅裂で、どこか切羽詰まっているようだった。

「プレゼントを用意したんだ。...

ログインして続きを読む