第272章 無様に立ち去る

ホテルでのことだ。

神田家の三人は、突然ホテル側から退去を命じられた。

年村リリは怒り狂い、金切り声を上げた。「大きなホテルだからって客を舐めてるの? こっちはプレジデンシャルスイートを予約してるのよ」

しかし、ホテルの支配人も容赦しなかった。「申し訳ございませんが、お客様。当ホテルではお客様を歓迎いたしかねます」

「なぜこのような扱いを受けるのか、どなたの恨みを買ったのか、ご自身でよくお考えになることですな」

そう言うが早いか、彼は警備員に指示を出し、三人の荷物を外へと放り出させた。

「絶対に白石凛の仕業だわ。あの恩知らずめ」

大通りに放り出された年村リリは、ヒステリックに叫...

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