第274章 雪が降る

「黒木蓮。ずっと、あなたと一緒にいたいな」

白石凛は心の中で静かにそう呟いた。

なぜか、目頭が熱くなる……

「どうして泣いているんだ?」

黒木蓮は微かに眉を潜め、白石凛の小さな頬を優しく撫でた。

「なんでもないの」

白石凛は首を横に振る。

彼を愛しているということ。その真実を、彼女は未だ口にできずにいた。

「疲れたわ」

白石凛は彼を見上げて言った。

「なら、ここは相井新一に任せよう。ホテルに戻って少し休むといい」

白石凛はこもり気味な声で「うん」と頷き、彼と共にホテルへ戻った。

神田家。

神田隆明は書斎の床にへたり込み、すっかり生気を失っていた。

「終わりだ。何も...

ログインして続きを読む