第38章 心に従えばいい

アンナはファッション業界に身を置いているだけあって、その美的センスは常に卓越している。

彼女が手配したイケメンたちは皆、顔面偏差値が高い上に、まだ世に出ていない「売れないアイドル」たちだった。彼らは二人のためだけに、特別なダンスパフォーマンスを披露してくれた。

アンナは白石凛の手を引いて座らせると、悪戯っぽく笑って尋ねた。

「どう? 悪くないでしょ」

白石凛は頷いた。

「ええ、みんなかっこいいわ」

人間は五感に左右される生き物だ。美男美女を目にすれば、誰だって気分が華やぐものだ。

「焦らないで。これはほんの前菜よ。これから男女ペアのダンスも用意してあるから、後で気に入ったイケメ...

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