第53章 やり遂げる

白石凛は一歩一歩、嶋村良三の目前まで歩み寄ると、彼の手にある贈り物をすべて、冷たい地面へと叩きつけた。

「今更こんなものを持ってこられても、私にとってはゴミと変わらないわ」

「嶋村秘書、あなたを困らせるつもりはないけれど、西園寺昴に伝えておいて。私と彼に残された道は法廷で会うことだけ。それ以外の選択肢はないって」

彼女はわずかに顔を上げ、降り注ぐ陽光に目を細めた。

海都の陽射しは眩しく、どんな嵐もいつかは過ぎ去ることを教えてくれているようだ。もう、恐れるものなど何もない。

クロキ・ホールディングスのロビーにいた社員たちは、その光景を目の当たりにし、衝撃に包まれていた。

西園寺昴が...

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