第61章 白石凛、俺が連れて行く

蜜月のように甘かった頃、白石凛は彼の少し乱暴な振る舞いや、ベッドの上でのちょっとした遊びを好ましく思っていた。

二人の体の相性は、ずっと抜群だったのだ。

だが今、西園寺昴のその侮辱的な愛撫を感じて、凛は頬を張られたような衝撃を受けた。

まるで尊厳を剥ぎ取られた娼婦のように、彼に弄ばれている。

顔からは血の気が失せ、彼女は無力感に打ちひしがれて涙をこぼした。

「西園寺昴、こんなことしないで……」

下半身の痛みより、心の痛みのほうが遥かに鋭く突き刺さる。

子供が……。

駄目だ、彼にこんなことをさせてはいけない。

この小さな命はまだ私のお腹の中にいて、私が守らなければならないのだ...

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