第67章 白石凛の妊娠を疑う

「誰?」

「白石凛よ。あのクソガキ……」

年村リリは声を潜めた。

「また産婦人科から出てきたのよ」

「ミユ、あの子、妊娠してるんじゃないかしら」

「まさか、あり得ないわ!」

神田ミユは即座に否定した。

「もしそうなら、スバルお兄様に黙ってるはずがないもの」

「ミユ、いい? お腹の子はあなたの未来、ひいては私たち神田家の未来そのものなのよ。あれこれ考えたけど、やっぱり不安だわ。万が一ってことがある。疑わしきは罰するつもりでいかないと」

「甘いわね。よくお聞き。西園寺昴と白石凛には十数年の絆があるのよ。幼馴染で、一心同体みたいなものじゃない。以前の溺愛ぶりを知ってるでしょう? ...

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