第69章 絶えぬ厄介事

午後、原稿の修正をようやく終えた白石凛のもとへ、花子がスマホを手ににじり寄ってきた。

「凛先輩、早くネットのニュースを見てください」

「どうしたの?」

花子がそのまま差し出してきたスマホの画面には、黒木蓮が発信したツイッターが表示されていた。

それはかつて彼女が描いた一枚の手描きのラフ画だった。そこには当時の彼女のサインが残されている。そして、彼は神田ミユのアカウントに向けて、直接こう問いかけていた。

『神田ミユさん、あなたが公開したラフ画の右下のサインが、かつてのサニーのものと同じなのはなぜですか? 説明を求めます』

この一言が、一石を投じ、千の波紋を呼んだ。

黒木蓮とサニー...

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