第72章 ずっと前から私だと気づいていたのか

「いい子だね。もしかしたら、これからは一人になってしまうかもしれない……お婆ちゃんは知っているよ。お前がずっと、血の繋がった家族を求めていたことを。私の可哀想な凛、どうか神様がお前の願いを叶えてくれますように」

「お婆ちゃん……」

白石凛は込み上げる哀しみを抑えきれず、お婆ちゃんを強く抱きしめた。

お婆ちゃん、私の願いならもう叶ったわ。

彼女は心の中でそう呟いた。

結局、白石凛は離婚のことを言い出せなかった。

見ていれば分かる。お婆ちゃんは気力だけで体を支えている状態だ。もし今、刺激を与えてしまったら……。

祖母と孫がしばらく話をしていると、黒木蓮が果物を買って戻ってきた。

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