第150章 公開謝罪

「つい先日、貴委員会の薮塚秀二様より、私の応募申請は『基準に達していない』との正式な通達をいただきました。少々理解に苦しむのですが、この数日で審査基準に天と地ほどの変化があったのか、それとも……何か公にできない事情でもおありなのでしょうか?」

彼女の声色は卑屈でもなければ、傲慢でもない。だがその言葉は、気まずさを覆い隠そうとする欺瞞の布を、鋭利な刃物のように切り裂いた。

電話の向こうの実行委員長は、綾瀬美月がこれほど単刀直入に切り込んでくるとは予想していなかったらしい。狼狽が手に取るように伝わってくる。

「その……綾瀬さん、それはおそらく何らかの連絡ミスか、あるいは一次審査の段階で不手...

ログインして続きを読む