第191章 協力の継続

「え?」

綾瀬美月は一瞬反応できなかったが、彼の指差す先にある自分の首筋に無意識に触れた瞬間、昨夜の情熱的な光景が脳裏にフラッシュバックした。途端に頬がカッと熱くなり、耳の根元まで真っ赤に染まる。

「そ、それは……」

彼女は口ごもり、視線を泳がせた。五歳の子供に、この「傷」の正体をどう説明すればいいのか、皆目見当がつかない。

綾瀬陽はママが何も言わず、顔を赤くしているのを見て、やはり怪我を我慢しているのだと確信した。

彼はすぐに美月の手を振りほどくと、短い足でパタパタとテレビボードの下へ走り、救急箱から慣れた手つきで軟膏を取り出して、また走って戻ってきた。

彼は背伸びをして軟膏を...

ログインして続きを読む