第198章 泥棒扱いか

父さんのところなら、かつての教え子や共同プロジェクトの資料が残っているかもしれない。たとえ書き損じの紙屑でも、小銭にはなるかもしれないし、あわよくば誰かの弱みを握れるかもしれない。

佐京幸子は誰にも見咎められぬよう、こみ上げる吐き気を呑み込んで、佐京潤の部屋にあるゴミ箱を漁り始めた。

中身の大半は生活ゴミや失敗したプリントアウトの類だ。

だが不意に、彼女の手が止まる。

数多の紙屑の中から、一度くしゃくしゃに丸められ、その後手で引き伸ばされたような一枚の草稿用紙を見つけ出したのだ。

紙上には精巧な構造を持つロボットの雛形が描かれていた。その傍らには、稚拙な筆跡で「自動水やり」「センサ...

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