第205章 奴らのテストを絶対に成功させるな

出馬元紀は一つ頷くと、顔面蒼白で唇を震わせ、まだ何かを言い募ろうとする佐京幸子には目もくれず、綾瀬美月と綾瀬陽に向かって穏やかに告げた。

「真実は、おのずと明らかになる」

そう言い残し、彼は事務局を後にした。

出馬元紀という重鎮が自ら証言に立ったのだ。その言葉の重みは千鈞にも値する。

審査員たちの心証はすでに固まっていた。ベテランの審査員長が一つ咳払いをし、土気色の顔をした佐京幸子と、状況が飲み込めていない様子の柴門武を厳粛な面持ちで見据え、一次裁定を下した。

「佐京様。現状、特に出馬先生からの証言を鑑みるに、綾瀬陽選手に対する盗作疑惑は証拠不十分と判断せざるを得ません。逆に、柴門...

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