第206章 彼女を罰せない

佐京幸子という女は、まさに「自業自得」という言葉を体現していた。

氷室龍一は既に眠りに就いていた綾瀬美月を起こすことはせず、ただ部下に監視の強化を命じ、静かに夜を過ごさせた。

翌朝、コンテストの審査会場。

綾瀬美月に連れられ、綾瀬陽は時間通りに姿を現した。彼は精巧な構造と美しい外観を持つロボット模型を、壊れ物のように大切に抱えている。その小さな顔には、緊張と自らの作品に対する誇りが入り混じっていた。

一方、佐京幸子は、あくびを噛み殺し不満たらたらの柴門武を無理やり引きずってきた。武の腕にもロボットが抱えられていたが、部品点数こそ多いものの、配線は剥き出しで作りは粗雑、全体的にまとまり...

ログインして続きを読む