第217章 贈り物

闇夜に潜む雌豹のように、彼女の肢体はしなやかで、爆発的な力を秘めていた。

彼女の名はシュエット。この海域と近隣の島々を縄張りとする「掃除屋(スイーパー)」だ。裏社会の汚れ仕事を専門とし、その冷酷さと手際の良さは、かつて何度か手を組んだ黒薔薇さえも一目置くほどだった。

通話は短く、要点のみだった。

黒薔薇が言うには、とびきりのクリスマスプレゼントを用意したとのことだ。

――A市から来た「優良物件」の男。バックは太く、資産家だが、少々素行に問題があり、現在船でこのプライベートアイランドに向かっているという。

後はシュエットの裁量を以て自由に処理せよ。報酬は弾む、と。

「優良物件、ね」...

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