第223章 替え玉

嫉妬と怨嗟が彼女の瞳の中で渦巻き、悪意となってガラス越しに綾瀬美月を容赦なく射抜いた。

白石麻里奈は綾瀬美月を睨みつけ、口の端を歪めて笑った。

「あんたがどれだけ幸せか言ってみなさいよ。どうせ、それを見せびらかしに来たんでしょう?」

彼女を辱めるためでなければ、綾瀬美月がわざわざ面会になど来るはずがないと思っていたのだ。

しかし、綾瀬美月はただ静かに彼女を見つめるだけだった。

かつては策を弄し、証拠を偽造してまで自分を奈落の底へ突き落とそうとした女。

それが今では、獄中生活ですっかり角が取れ、ただ憔悴と麻痺だけが残る無惨な姿を晒している。

予想していたような胸のすく思いは、少し...

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