第237章 私が代わりに調べる

通話を終えた綾瀬美月の顔色は、見るからに悪かった。スマートフォンを握りしめる指先が、力のあまり白く変色している。

処置台に横たわる西池千夏は、傷の痛みに顔を歪めながらも、鋭い記者魂で会話のキーワードを聞き逃さなかった。

彼女は痛みをこらえ、探るように口を開いた。

「綾瀬さん……今おっしゃっていたのは、例の『国際青少年テクノロジー・イノベーション・サミット』のことですか? お子さんというのは……綾瀬陽くんのこと?」

美月は深く息を吐き、疲れ切った様子で眉間を揉みながら頷いた。

「ええ、私の息子です。招待状を受け取っていたはずなのに、まさか……」

「綾瀬陽くん……招待状は私が直接届け...

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