第244章 もしかして理沙がくれたサプライズ?

綾瀬美月と氷室龍一は、酔いの回った宮中范明を自らA09号室の前まで送り届けた。カードキーを差し込んでふらつきながら中へ入っていく背中を見届けると、ふたりは顔を見合わせて小さく笑い合い、その場を後にした。

宮中范明は、頭の中がふわふわするのを感じながらスイートルームに足を踏み入れた。いつもの癖で、壁を手探りして照明のスイッチを探り当てる。何度かカチカチと押してみたものの、部屋の灯りは一向に点かない。

「ん? 電気、切れてんのか……」

ぼそりと呟く。酒にぼやかされた思考はそこで止まり、ホテルの設備管理がなっていない、とその程度にしか思わなかった。

窓から差し込む心許ない月明かりを頼りに、...

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