第273章 背後の黒幕

「世間の……火消しが要るな」

彼はぽつりとそう言った。まるで自分とは無関係な出来事を報告しているだけのようでいて、同時に、自分にその現実を無理やり直視させているかのようでもあった。

「桐島グループは、これ以上の打撃に耐えられない。岡林家の……顔も、少しは立てなきゃならない」

残っている「経営者」としての理性を総動員し、どこで損切りをして、どうやってこの広報上の大惨事に対応するか――そういうことだけを考え始める。

胸の内では血がぽたぽたと垂れ落ちているようで、屈辱は骨に喰らいつく蛆のようにこびりついて離れない。

それでも、倒れるわけにはいかなかった。

少なくとも、今はまだ。

桐島...

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