第295章 あなたを諦めきれない

翌朝、綾瀬美月が目を覚ました時、すでに外は明るくなっていた。

ベッドから抜け出してまず向かったのは、隣の部屋で眠る綾瀬陽の様子を見ることだった。

少年はまだ甘い寝息を立てている。ナイトテーブルの上には、昨晩二人で一緒に組み立てた小型ロボットの模型が置かれていた。マクスからの贈り物で、アルゴリズムの改良を一緒に研究しようと言って渡されたものだ。

綾瀬美月は音を立てないようにそっとドアを閉め、朝食の準備をするためにリビングへと向かった。

ホテルのルームサービスは、七時半きっかりに到着した。

ワゴンを押してきたのは見知らぬ若い女性従業員だった。彼女は愛想の良い笑みを浮かべて言った。

「...

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