第298章 不正行為のリスクあり

綾瀬陽は大きく頷いた。その瞳には涙と感動の光が揺れている。

「間に合う!」

彼は素早く席につき、キーボードを叩き始めた。

ストレステストのプログラムが再稼働し、プログレスバーがゆっくりと、しかし確実に前へと進んでいく。

会場は、互いの息遣いさえ聞こえるほどの静寂に包まれていた。

誰もがスクリーンを凝視し、八十九パーセントからじりじりと上昇していく数字を息を呑んで見守っている。

カウントダウンが進む。残り三分……二分……一分……。

終了のベルが鳴り響いたその瞬間、プログレスバーがちょうど百パーセントに到達した。

綾瀬陽はほぼ同時に、「最終レポート生成」のキーをターンと叩いた。

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