第353章 変わった

ハルが、いよいよ名の知れたインターナショナル小学校へ進学する。そこは彼にとって、人生の新しいスタート地点だった。

綾瀬美月と氷室龍一は、親としてその瞬間に寄り添い、見届けることが何より大切だと考えた。

だから二人は以降の旅程を調整し、旅の埃をまとったまま、けれど胸の内は不思議なくらい温かいまま家へ戻った。新しい「家族」として、ハルの学びの道、その最初の節目を迎えるために。

A市へ帰り、ひと息ついた頃には、綾瀬陽の入学前日になっていた。

家族三人、リビングに集まって小さなランドセルの中身を確認する。鉛筆や消しゴム、定規。名前のシール。アイロンを当てたばかりの制服は、まだ新品の硬さを残し...

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