第55章 桐島グループの人間だった

突き飛ばされた女性記者が、ここぞとばかりに叫んだ。

「なんでスマホを取り上げるのよ! プライバシーの侵害よ! 違法行為じゃない!」

「黙りなさい! 部外者は引っ込んでて!」

姫野アリスのアシスタントは女性記者を恐ろしい形相で睨みつけると、綾瀬美月に向き直った。口調こそ少し丁寧になったが、そこには隠しきれない脅しが含まれていた。

「こちらの彼女、アリスも変な写真が出回ってイメージが傷つくのを心配してるのよ。ちょっと協力して、アルバムを見せてくれない? 何もなければすぐに謝って帰すから。ね、いいでしょ?」

綾瀬美月の表情が、完全に冷え切った。

トラブルは望まないが、決して恐れているわ...

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