第8章
「理亜さんの『再生』シリーズには、類稀なる芸術的才覚が見て取れる」
芸術評論家がボイスレコーダーに向かってそう呟いた。
コレクターたちが私の絵を囲み、口々に評している。
「若手でこれほどの感情表現力を持つ者は、そうはいない」
彼らの姿が目に入った。
人垣の外側に立ち、まるで幽霊でも見たような顔をしている。
特に彩香。私の方が成功していることが、悔しくてたまらないに違いない。
私が去ってから、彼女には創作のインスピレーションが降りてこなくなったと聞く。
学人が人混みをかき分けて歩み寄ってくる。あつらえたスーツに身を包み、相変わらずの美男子ぶりだ。
「理亜……」声...
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