第6章

セリーナ視点

「お前……俺に毒を盛ったのか!?」

 ドラコはよろめきながら後ずさりし、椅子を倒してそのまま腰から崩れ落ちた。

「正確には――影の毒よ」アイビーはゆったりと言う。

「安心して。すぐには死なない。今のあなたには、まだ死なれて困るもの」

 ドラコは勢いよく顔を上げ、彼女を睨み据えた。

「てめぇ……いったい何者だ!? 何が目的だ!?」

 アイビーが笑った。歪んでいて、どこか壊れたような笑み。

「目的?」彼女はじりじりと近づき、手を伸ばす。指先に黒い魔法紋が浮かび上がった――深淵特有の、底無しの闇の魔力。

「決まってるでしょう。あなたの体内にある……魔女の心臓、その半...

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