第7章

セリーナ視点

 広間は、しんと凍りついたような静寂に沈んでいた。

 私はその場に縫い止められたまま、脳裏でドラコの最後の言葉を反芻する。深淵の門を――開く、と。

 アイビーが? 深淵の門を?

 あのか弱そうな姿を思い出し、次いでドラコの胸に穿たれた、目を背けたくなる血の穴へ視線が落ちる。まさか……あの傷は、アイビーの手によるものなの?

「こいつを治療室へ。……式は延期だ」

 カールが命じ、私へと顔を向けた。

 客たちは手際よく避難させられ、極地全域が即座に警戒態勢へ移る。


 治療室では、銀狼族の祭司がドラコの治癒に当たっていた。私はベッド脇に立ち、肉が裂け骨まで覗く...

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