第129章 会社の隠れた懸念

守屋政安も、ついに堪忍袋の緒が切れた。

「三十年以上も一緒に暮らしてきたんだぞ。家が今こんな瀬戸際だってのに、おまえは俺と一緒に乗り越える気もないのか? なんで俺は、そんな薄情な女を嫁にもらっちまったんだ」

「薄情ですって?!」

太田美鳳は怒りで頭に血がのぼり、唇の色まで変わった。

「そもそも、うちの実家が手を貸さなかったら、守屋家なんてとっくに潰れてたでしょう? 今日まで持ちこたえられたのは誰のおかげ? それを今さら、そんな言い方して……いったいどっちが薄情なのよ!」

過去の話を持ち出され、守屋政安は黙り込んだ。

美鳳の言い分は、間違っていない。

守屋家はこれまで何度も危機に...

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