第131章 幽霊のようについてくる

これはどこが出張だ。古沢信弘と甘い旅行をしているだけじゃないか。

ちくしょう。古沢信弘さえ来なければ、相馬寧と二人で行けたのに。ついでに少し休めたのに。

出張は確かにしんどい。けれど会社に縛られて、牛馬みたいに働かされるよりはマシだ。外の空気を吸う隙すらないのだから。

とはいえ、相馬寧が取った航空券は今夜9時過ぎ。

会社を出てから外で夕食を済ませ、彼女は古沢信弘と合流した。

「こんばんは、古沢社長」

相馬寧の声は、明らかに弾んでいた。

だが古沢信弘は、その呼び方が気に入らないらしい。

「呼び方、ころころ変えるよな。今度は社長か?」

「状況が違います」

相馬寧は真面目な顔で...

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