第54章 自分の男をしっかり管理して!

「……なんか、おかしい」

 相馬寧は胸の内がざわついたまま、古沢信弘にひと言断って、自分の執務室へ戻った。

 けれど仕事に集中できる状態ではない。彼女は早々に諦め、スマホを取り出して夏目茉莉へ電話をかけた。

 守屋蒼河が加減を知らないなら、夏目茉莉のほうから押さえさせるしかない。

 いくらなんでも、夏目茉莉まで守屋蒼河の好き勝手を放っておくはずがない――そう思ったのだ。

 呼び出し音は何度鳴っても繋がらない。それでも相馬寧はやめなかった。切ってはかけ、またかける。

 ようやく三度目で、夏目茉莉が出た。

「……もしもし、誰?」

 いかにも寝起きといった気だるい声だった。眠りを邪...

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