第66章 私がやったんじゃない

守屋蒼河の素性がきれいじゃないことは知っていた。けれど、まさかここまで恥知らずな真似を重ねていたなんて――相馬寧は思いもしなかった。

いまや隠しようがない。これでは守屋蒼河も、さすがにただでは済まないだろう。

下手を打てば、塀の中行きだ。

スマホがまた鳴った。今度はどこのメディアからだろう。

相馬寧は胸の奥がざわついて仕方がなく、いっそ音を消してしまった。

それでも疑問は消えない。

どうして、こんなことになったのか。自分は守屋蒼河の違法行為を裏づける証拠なんて持っていない。

自分がやったわけじゃないなら――いったい誰が?

考えを巡らせて、ふいに浮かんだ名前がある。

古沢信弘...

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