第70章 あの写真

「ちょうど君に話したいことがあるんだ。聞いたら、もっと嬉しくなると思う」

「なに?」

「食事が終わってからにしよう」

古沢信弘はわざと含みを持たせた。

相馬寧の好奇心は見事にくすぐられる。もう少し突っ込んで聞きたかったが、古沢信弘は運転に意識を戻してしまっている。なら、食事の席で聞けばいいか――そう自分に言い聞かせた。

ほどなくして、二人はレストランに到着した。

今日はようやく、相馬寧が胸を張って古沢信弘にご馳走できる日だ。守屋家を出たばかりの頃は、気前よく奢りたくても、手元の金が心許なかった。

けれど今は違う。古沢信弘から支払われる給料に加え、各種のボーナスもある。

それに...

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