第75章 夏目家を泥沼に引きずり込む

人の一生なんて、長すぎる。変わることが多すぎる。

相馬寧は守屋蒼河を恨んではいなかった。さっぱり別れて、それで終わりでいい。

けれど――相手がもう手を出してきた以上、こちらが座して死を待てば、古沢信弘まで巻き込む。そんなの、あまりにも申し訳ない。

どうやら今は、古沢信弘にすぐ連絡がつかない。

まあいい。きっと彼には、もっと厄介な案件があるのだろう。なら自分も、自分のやるべきことをやるだけだ。

相馬寧は手元の証拠を握りしめ、また別のメディアから着信が入った瞬間、迷わず通話を取った。

「もしもし。タレコミをしたいんです」

「ええ、間違いありません。確実に本物の特大ネタです」

「こ...

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