第78章 協力

「そんな親切心があるとでも? 守屋蒼河と長いこと一緒にいたんだろ。どうせあんたも同類だ。俺に何ができるっていうんだよ。じゃあな!」

夏目延一は口だけではなかった。言い終えるや否や、くるりと踵を返して歩き出す。

相馬寧は慌てる様子もなく、その背中に声をかけた。

「私の勘違いじゃなければ……あなたのお姉さん、夏目茉莉は今ご自宅で大荒れしてる頃じゃない?」

延一の足がぴたりと止まる。振り向いた顔には、怒りが露骨に浮かんでいた。

「……何が言いたい」

「言ったはずよ。あなたを助けに来たの」

相馬寧は小さく首を振り、ため息を落とす。

「どうして信じてくれないの? 私が守屋蒼河と一緒だっ...

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