第85章 破産は目前だ

「ダメよ!」

金の話が出た瞬間、立田美鳳は眉を吊り上げ、怒気をむき出しにした。

「言ったでしょ。それ、守屋家の金ってだけじゃない。私の金でもあるの! 私の金を、あのクズにくれてやれって? それってつまり、私の肉を削げって言ってるのと同じよ。そんなの絶対に認めない!」

彼女はソファに置いてあったクッションを掴むと、思いきり守屋政安へ叩きつけた。

「方法なんてどうでもいい。とにかくこの件、必ず片づけなさい。できないなら離婚よ! 今の守屋家なんて泥沼じゃない、何の得もない。離婚したほうがよっぽど清々するわ。あとは自分で考えなさい!」

吐き捨てるように言い残し、立田美鳳は怒りに任せて立ち上...

ログインして続きを読む