第87章 あなたへの贈り物

「ちょっと耳に入った話があってさ。おまえ、絶対食いつくと思うんだよね」

「へえ? 聞かせて」

古沢信弘は口元をつり上げ、冷たく笑った。

「守屋蒼河が清野蛍から3億借りて、追加で資金を入れたらしい。で、利益が出たら清野蛍は嫁に行くってさ」

「そんなうまい話ある?」相馬寧は目を丸くした。「聞き間違いじゃないの? 清野蛍だってバカじゃないでしょ。金も出して、嫁ぐって……損じゃない?」

「損するって、誰が決めた?」

古沢信弘の瞳に、光が走る。

「その投資が勝つか負けるかは、本来なら俺が決められる。けど今は――おまえが決められる」

「私が?」相馬寧はさらに驚いた。

「そうだ」

古沢...

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