第7章

 放課後のチャイムが鳴り響き、私はそっと鞄をまとめ、慎重に立ち上がった。制服のスカートの後ろ側についた血痕はすでに乾いていたが、一歩進むごとに画鋲が作った傷口が引き裂かれるのを感じた。

 私は痛みが顔に出ないよう、できる限り平静を装った。

 教室の出口にたどり着く前に、藤堂心乃とその取り巻きが左右から私を取り囲んだ。

「優、今日の約束、忘れてないわよね」

 藤堂心乃の甘ったるい声には、脅しの色が隠されていた。

 野田潤が眼鏡の位置を直し、石川力は腕を組んで傍らに立ち、私が逃げられないようにしている。私は俯いたまま、何も答えず、ただ一刻も早く学校から立ち去りたかった。

 校門の前ま...

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