チャプター 102 *

アンジェリーナ視点

「ハイキングってどれくらい?」ミアが訊いた。

「だいたい上まで四マイル。休憩入れて三、四時間ってとこ」

「きついの?」

「場所によるけどな。べつに無茶ってほどじゃない。暗くなる前には着くよ」

後部座席の男の一人が口を挟んだ。たしか名前はタイラーだったはずだ。

「なんでサンダー・ピークって呼ぶんだ?」

「春は上のほう、すげえ雷雨になるらしい」サイラスが言った。「でも今は大丈夫だ」

ミアはまだ不安そうだった。「私、一泊のキャンプってやったことないの」

「まじで?」サイラスはにやりと笑った。「最高だぞ。星がやばい。光害がないから」

「でも……トイレは?」

「自然がトイレだ」

ミ...

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