チャプター 149 *

アンジェリーナ視点

六十秒が過ぎた。それから二分。やがて聞こえてきた。足音。複数人。訓練エリアを手際よく移動している。

「標的、全てダウン」男の声が言った。職業的で、ぶっきらぼうな調子だ。「散布が完了しているか確認しろ」

「確認済み」別の声が応じる。「エアロゾルの覆域は百分だ。候補者は全員、意識なし」

「よし。回収を開始する。アルファ班とブラボー班は北区画。チャーリー班とデルタ班は南区画だ。施設側が異常に気づくまで、十五分の猶予しかない」

さらに足音。散っていく気配。急ぎ足。

手が私をつかんだ。荒っぽいが、乱暴というほどではない。脈を確かめられ、まぶたを一瞬持ち上げられて瞳孔反応を...

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