チャプター 154 *

第三者視点

四号室がいちばん騒がしかった。誰かが暴れている。家具がなぎ倒される音。衛兵の怒鳴り声。「押さえろ!腕を取れ!」

だが、二号室だけは完全な沈黙だった。

班長に指名された戦士が体重を移し、腕時計を確かめた。「おかしい。もう三十分だ。悲鳴もない、命乞いもない」

隣の戦士がうなずく。「様子を見に行くべきか?」

三人目の戦士がすぐさま一歩前に出た。「正気か?中にいるのはアルファ・ソーンだぞ。アルファの邪魔はしない。絶対にだ」

「でも、もし何かあったら?彼女が襲いかかろうとし――」

「その時点でもう死んでる。こっちにも聞こえてるはずだ」

五人目の戦士、イプシロンは扉を見つめてい...

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