チャプター 16*

アンジェリーナ視点

フェリックスは檻の入口近くに立っていた。手にはクリップボード。審判と何か話している。

私は歩み寄り、ベンチの空いている場所を見つけて腰を下ろした。

隣の受験者がちらりとこちらを見る。男。たぶん二十歳くらい。短髪。落ち着かない気配が全身から滲んでいる。

「もう三十分くらい待ってる。ひとりずつ呼ばれて、試合は三分から五分ってとこ」

私はうなずいた。それ以上は言わない。

それでも男はしゃべり続けた。

「俺、三十二番。あんたは何番?」

私は配属カードを取り出して確かめる。

「四十七」

「うわ、そりゃまだまだだな。いま八番だぜ」

私は...

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