第170章*

三人称視点

騒音は耐え難いほどだった。

アリアは檻十三号の出口付近に立ち、群衆が四方から押し寄せてきた。人々は叫び、彼女に手を伸ばし、注意を引こうとしてくる。

「すげえ!」

「サインもらえませんか!?」

「どうやってあんな動き身につけたんだ?」

「個人戦、頼めたりします?」

つい数分前まで彼女を笑っていた連中だ。冗談みたいだと罵り、十秒で死ぬと言っていた。

それが今では、まるで熱狂的なファンのように振る舞っている。

アリアは顎をきゅっと噛みしめ、表情を無に保ったまま、返事もせず群衆を押し分けて進んだ。

誰かが腕をつかむ。振りほどき、歩みを止めない。

「お願い! 一枚だけ写真!」

...

ログインして続きを読む