チャプター 56 *

レオ視点

皆が凍りついたように立ち尽くすなか、アリアはランボルギーニにもたれ、まるで最初からここが自分の舞台だと言わんばかりの気楽な自信を漂わせていた。

黒のレザージャケットに、黒のレザーパンツ。まさに「下手にちょっかい出すな」と全身で叫ぶような格好だ。

身体のライン――出るべきところがきちんと出ている曲線――が、周囲の視線を根こそぎさらっていく。

燃えるように赤いその車体にもたれてポーズを決める姿は、まるでアクション映画からそのまま抜け出してきたみたいだった。任務中の、手強い暗殺者。

肩の力が抜けているのに、やけに目を奪われる。世界を所有しているみたいな顔で、あのスーパー...

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