チャプター 68 *

シラス視点

「お前、いったい誰なんだ?」

彼女は飲み物をひと口すすり、その問いを吟味するように間を置いた。「放っておくべき相手よ」

そう言い捨てると、彼女はまるで俺が存在しないみたいに友だちとのおしゃべりへ戻った。

「もういいって」カイが言い、俺の腕を引いて出口へ向かわせた。「ここ出ようぜ」

ふらつきながら駐車場へ出る。夜の冷たい空気がむき出しの脚にぶつかり、思わず身震いした。

「……ま、うまくいったな」カイが言う。

「俺、二度とボウリングなんかしない」

「お前さ、絶対ネタにされるって。『キャプテン・アメリカ、ボウリング大失敗男』だな」

うめき声が漏れた。「やめろって」

「...

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