チャプター 69 *

シラス視点

だが、笑い声はすぐに止んだ。

なぜなら、フーディーがどこにあるか、全員が目にしてしまったからだ。

アリアが持っていた。まるで最初からずっとそうしていたみたいに、肩にさらりと引っかけて。

「どうやって――」

「いつ取ったんだ?」

「動いたところすら見えなかったぞ!」

爪が震えだした。「おまえ……いつ……」

アリアは冷たい、暗い瞳でこちらを見た。「この能力のこと?」

そう言うと、彼女は空いているほうの手を持ち上げた。

俺のスマートフォンが、その手のひらに現れた。

次に車の鍵。

次に財布。

それから――神よ――カイの後部座席に置いておいた予備のズボンまで。

一つ、...

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