チャプター 74 *

アンジェリーナ視点

男が玄関から出てきた。ゴルフウェア姿――ポロシャツにカーキのパンツ、いかにも高そうなスニーカー。背は高く、百九十センチほどはある。髪は軍人のような刈り上げで、青みがかった灰色の目をしていた。私服でも、動きは兵士そのものだ。表情は屈託がなく、人懐こい顔で大きく笑っている。

こいつだ。デレク・ヘイズ。

「さあさあ、入って!」彼は興奮気味に言った。「いや本当に、君の腕は信じられないくらいすごかった。俺は特殊部隊に長年いるが、音も立てずに背後から近づいて俺を仕留めた民間人なんて初めてだ。あれは才能だよ」

彼は私を家の中へ促しながら、なおもしゃべり続けた。「キャンプでも言った...

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