チャプター 83 *

アンジェリーナ視点

私たちはデイヴィス校長の執務室を出て、階段を下りはじめた。理科棟はキャンパスのいちばん高い場所――校舎全体を見下ろす小さな丘の上に建っている。ここからなら、フットボール場も、駐車場も、下に広がる本館の建物群も見渡せた。

下り道は、幅広いコンクリートの段差が連なっていた。たぶん十数段――一段ごとがまるまる一つの階段みたいな、そういう造りだ。夕焼けを見にカップルが来たり、授業をサボった生徒が茂みの陰で煙草を吸ったりする、そんな場所。

サイラスが隣を歩いていた。今は静かで、さっき執務室で起きたことをまだ頭の中で整理しているのだろう。

沈黙は嫌いじゃない。沈黙はいい。

ち...

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