第十九章 銀桔梗の警告

一週間はあっという間に過ぎた。

帝国ホテル地下三層。照明は薄暗く、空気にはかすかな湿り気が漂っていた。

参加者が次々と着席していく。仮面はここでの不文律だ。

場刊は薄い一冊で、表紙には何の標識もない。

詩緒は誰よりも早く到着していた。

見晴らしのいい中央の席を選んだが、仮面は急ごしらえで借りたもので、顔にわずかに合っていなかった。

場刊を開いては閉じ、指先にはわずかに隠しきれない緊張が滲んでいた。

苔野が言っていた——こういう場の買い手は多くないが、一人ひとりが手強い、と。

予算は個人口座から捻出したもので、足りないわけではないが、余裕があるわけでもない。

一葉が入場した頃に...

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