第二十二章 第二次の声

車が正門の外に停まった瞬間、一葉は暁弦の姿を見つけた。

彼は玄関の石段に立っていた。濃い色のスーツ、ネクタイは外れたまま、シャツの襟元がわずかに開いている——身だしなみを怠ったのではなく、それよりも差し迫った何かが彼にそれを気にさせなかったのだ。声をかけることもなく、ただわずかに身を引いて、通路を空けた。

一葉は車を降り、医療バッグを手に取り、中へと歩み入った。

廊下で待っていた人々は、彼女の姿を認めた瞬間、ほぼ同時にある微かな動作をした。肩が少しだけ落ちた——宙吊りにされていた何かが、ようやく置き場所を見つけたかのように。

廊下の奥、奥村がいた。一葉は彼を見知っていた——東大附属病院...

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